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J-GLOBAL ID：201702261657531841   整理番号：17A1904397

研究公正とRRI 私はテラスにいます 責任ある研究・イノベーションの実践における憂慮と希望

Je suis en terrasse: Worries and Hopes in the Practice of Responsible Research and Innovation

著者 (1件)： 吉澤剛 (大阪大 大学院医学系研究科)
資料名： 科学技術社会論研究  (Journal of Science and Technology Studies)
号： 14  ページ： 116-133  発行年： 2017年11月15日 
JST資料番号： L7777A  ISSN： 1347-5843  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本における責任ある研究・イノベーション(RRI)の実践について,研究やイノベーションのプロセスにおける多様性や包摂,公開性,透明性を重視するオープンアクセスや男女平等,市民関与といった取り組みは比較的見えやすいものの,専門家と市民との非対称的関係性や,過剰包摂による反動のおそれは見えにくい。倫理や科学教育ではアクターの認識や行動における応答性や適応的変化を促すために,自律的な規範形成や模倣戦略が必要となる。研究とイノベーション,教育,地域貢献との接続や,そのための人材育成や制度設計,コミュニティ構築を展望するような先見的で省察的なガバナンスによって,公共圏におけるRRIの実践そのものも,新たな組織や社会像とともに位置づけ直していかなければならない。(著者抄録)

シソーラス用語： *犯罪 ,  *研究開発 ,  *技術革新 ,  環境 ,  性質 ,  教育 ,  民主主義
準シソーラス用語： *イノベーション ,  研究環境 ,  市民性教育 ,  自律性 ,  *不正行為 ,  倫理教育

分類 (1件)： 科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (94件)：

• Alvargonzález, D. 2011: “Multidisciplinarity, interdisciplinarity, transdisciplinarity, and the sciences,” International Studies in the Philosophy of Science 25 (4), 387-403.
• 安藤二香 2013:「社会問題の解決を目指す研究開発プログラム-需要側の参加を重視したマネジメント事例」『社会技術研究論文集』10,1-10.
• 安藤二香 2016:「実質的なプログラム化に向けたRISTEX評価の取り組み」『研究・イノベーション学会第31回年次学術大会講演要旨集』618-9.
• 有本建男,佐藤靖,松尾敬子 2016:『科学的助言-21世紀の科学技術と政策形成』東京大学出版会.
• 朝山慎一郎,江守正多,増田耕一 2017:「気候論争における反省的アドボカシーに向けて-錯綜する科学と政策の境界」『社会技術研究論文集』14,21-37.

タイトルに関連する用語 (5件)： 研究 ,  テラス ,  責任 ,  イノベーション ,  希望