抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リンゴの品種改良は6~7世紀にヨーロッパで始まり,アメリカ大陸へ17世紀に伝播されたリンゴはさらに品種分化が進み,「Red Delicious」や「Golden Delicious」など世界的に広く栽培される品種が育成された。リンゴ果実の利用形態としては生食が最も多いが,積極的に加工利用も行われており,ヨーロッパや米国ではリンゴ酒やアップルパイなどリンゴ果実の加工品による多様な食文化が形成された。日本で古くから栽培されていたのはリンゴではなく林檎(和リンゴ)であり,江戸時代まで地域特産の食物のほか,薬用としても利用されていた。リンゴが日本に導入されたのは明治時代に入ってからである。リンゴの品種開発では果実品質と加工適性の改良が重視され「Jonagold」「Idared」「Gala」「ふじ」などの品種が開発された。最近は果実品質の改良とともに,アレルゲン含量の低減,機能性成分集積などを育種目標とする品種開発が進められている。(著者抄録)