抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景CD_(80)とCD_(86)はTリンパ細胞活性化の重要な共刺激分子であり、腫瘍細胞は低発現あるいは共刺激分子を通じて免疫逃避を発生する。【目的】鼻咽頭癌の進行と予後に及ぼす共刺激分子CD_(80)とCD_(86)の影響を研究する。【方法】2001年1月から2003年12月までの間に,中山大学癌センターで診断された病理学的データに基づき,鼻咽腔癌と診断された鼻咽頭癌の標本は,557例であった。患者はいずれも初回診断し、治療を行わず、フォローアップ期間は2~114ケ月、フォローアップ中に113例が転移し、235例が死亡した。CD_(80)とCD_(86)の発現を免疫組織化学によって検出した。CD_(80)とCD_(86)の発現は,KAPLAN-MEIER生存曲線,ログランク検定,および単変量COX比例ハザード回帰分析によって評価した。結果:免疫組織化学法により、CD_(80)とCD_(86)は主に細胞膜に局在し、腫瘍間質が少ないことが分かった。【結果】CD_(80)の発現は,CD_(80)の高発現群の患者では309例,CD_(80)の高発現群では248例であった。CD_(86)低発現群は470例、CD_(86)高発現群は87例であった。KAPLAN-MEIER生存曲線とログランク検定の結果は,CD_(80)低発現群とCD_(80)高発現群の間に有意差がないことを示した(Χ2=3.551,P=0.060)。CD_(80)低発現群とCD_(80)高発現群の間には,統計的有意差があった(Χ2=5.521,P=0.019)。CD_(86)低発現群とCD_(86)高発現群の間には,無病生存時間と総生存期間に有意差はなかった(Χ2=0.948,P=0.330;Χ2=0.662,P=0.416)。単変量COX比例ハザード回帰分析の結果により、CD_(80)高発現群の鼻咽癌患者の転移再発及び死亡のリスクはCD_(80)低発現群より高かった(P<0.05)。CD_(86)低発現群とCD_(86)高発現群の間には,再発と死亡のリスクに有意差はなかった(P>0.05)。スピアマン順位相関分析の結果は,CD_(86)とCD_(68)+マクロファージの数との間に正の相関があったことを示した(R_S=0.103,P=0.015)。結論:鼻咽頭癌組織におけるCD_(80)の高発現は鼻咽頭癌患者の予後不良と関係があり、局部再発と遠隔転移のリスクを増加する。CD_(86)発現は鼻咽頭癌患者の進行及び予後と関連がなかった。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】