抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2017年改訂版「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針・同解説」(以下設計指針)の改訂の要点を紹介した。1977年版(初版)以降,1990年,前回(2001年)までの改訂の経緯を述べ,2017年版改訂の趣旨を述べたのち,各章の改訂の要点を示した。【第1章】総則では,最近の補強設計や施工の実績に関わる資料の参考文献を多く引用している点と補強工法に関する用語で,壁の増設による補強を3つの耐震壁(増設耐震壁,増打壁,開口閉塞壁)による補強の総称とし整理している点を述べた。【第2章】補強計画と基本計画では,行った修正7項目を説明した。【第3章】補強部材・部位の設計では,(1)壁の増設による補強における修正,(2)袖壁の増設による補強,(3)柱補強による方法,(4)鉄骨系架構による補強,(5)梁の補強による方法,(6)その他の補強による方法,(7)基礎の補強,(9)あと施工アンカーの設計,について改訂点を説明した。【第4章】補強工事の施工では,総則,材料,仕上げ除去およびコンクリートの斫り,あと施工アンカー工事,鉄筋・鉄骨工事,コンクリート工事,連続繊維工事,PC鋼棒による圧着工事,について修正点を説明した。【付録】では,変更された,付5耐震補強の動向と,付6の削除について述べた。