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J-GLOBAL ID：201702262017271430   整理番号：17A0127425

2004年インド洋大津波と2011年東日本大震災による汀線変化特性の比較

著者 (2件)： 有働恵子 (東北大学 災害科学国際研究所) ,  武田百合子 (東北大学 災害科学国際研究所)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_175-I_180(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,インドネシア・タイの海岸における,巨大津波による侵食とその後の回復状況を仙台湾南部海岸と比較し,特徴的な共通の汀線変化特性(砂州の侵食および異なる位置における再形成,砂浜全域の大規模な侵食と限定的な回復)を明らかにした.2011年津波による被災海岸では,被災後1年間は顕著な回復が認められたものの,5年が経過した現在においても十分な汀線回復が認められない場所が多く存在する.これは2004年津波による被災海岸においても共通しており,被災から10年以上が経過した現在においても十分に回復していない場所が存在する.これらを総合的に考えると,2011年津波後十分に回復していない海岸において,自然状態での短期的な回復は期待できないと判断される.(著者抄録)

シソーラス用語： *大津波 ,  *震災 ,  東北地方 ,  *特性 ,  *変化 ,  *汀線 ,  浸食 ,  回復 ,  *比較 ,  砂州 ,  再生 ,  *東日本大震災 ,  *2004年インド洋津波
準シソーラス用語： *2004年インド洋大津波 ,  再形成 ,  汀線変化特性

著者キーワード (4件)： mega tsunami ,  coastal erosion ,  beach erosion ,  coastal recovery

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (8件)：

• 1) 東北地方太平洋地震津波合同調査グループ:痕跡調査結果,http://www.coastal.jp/ttjt/index.php,2011.
• 2) 有働恵子,武田百合子,田中仁,真野明:東北地方太平洋沖地震津波による宮城県仙台湾南部海岸の海浜変形特性,土木学会論文集B(海岸工学),69,I_1391-I_1395,2013.
• 3) Udo, K., Y. Takeda, M. Takamura, and A. Mano : Serious erosion of the southern Sendai Coast due to the 2011 Tohoku Earthquake Tsunami and its recovery process, Post Tsunami Hazard (eds. V. Santiago-Fandiño, Y.A. Kontar, and Y. Kaneda), pp. 225-236, 2014.
• 4) Paris, R., P. Wassmer, J. Sartohadi, F. Lavigne, B. Barthomeuf, E. Desgages, D. Grancher, P. Baumert, F. Vautier, D. Brunstein, and C. Gomez : Tsunamis as geomorphic crises: lessons from the December 26, 2004 tsunami in Lhok Nga, west Banda Aceh (Sumatra, Indonesia), Geomorphology, 104, 59-72, 2009.
• 5) Choowong M., S. Phantuwongraj, T. Charoentitirat, V. Chutakositkanon, S. Yumuang, P. Charusiri : Beach recovery after 2004 Indian Ocean tsunami from Phang-nga, Thailand, Geomorphology, 104, 134-142, 2009.

タイトルに関連する用語 (3件)： 2004年インド洋大津波 ,  東日本大震災 ,  汀線変化