抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光通信システムにおいては,伝送容量の増大とともに,光送受信器の低消費電力化が重要な課題となってきている。例えば,識別再生回路への入力信号電圧振幅が低減できれば,前置される等化増幅回路の利得が低減でき,受信器全体の消費電力化に繋がる。本研究では,ディジタル受信回路を構成する識別再生回路としての性能を評価するため,遅延時間の逆数である応答速度,消費電力,識別不確定幅の特性パラメータを一元的に評価する性能指標DPIを考案した。DPIの定義には,クロック応答周期の逆数であるクロック応答速度を適用した。識別再生回路は主としてD-FFで構成されているため,回路シミュレーションによりマスタースレーブ(MS型)D-FF及びエッジトリガ(ET)型D-FFのクロック応答速度,消費電力,識別不確定幅の特性パラメータを求め,両タイプのD-FFのDPIを算出した。MS型D-FFの方が,ET型D-FFより識別不確定幅が0.20倍と小さい結果が得られた。これが主要因となり,DPIはMS型D-FFの方がET型D-FFと比較して4.3倍大きな値が得られ,識別再生回路として使用する場合の優位性が明らかとなった。