抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2017年における土用の丑の日前後の国産ウナギと輸入ウナギ商戦は輸入ウナギの高値推移によって国産一強の様相を呈した。2017年夏の量販店は「国産主体」の売り場展開が多く,ウナギの蒲焼きが水産部門の売上の柱になった店もあった。輸入ウナギは活鰻と加工鰻で状況が大きく変化し,活鰻は中国産・台湾産ともに丑の日直前に値下げを行ったものの,それまでの高値が影響して売り上げは鈍化した。加工鰻は8月以降数量が前年を大きく上回った。アンギラ種の代替としてロストラータ種の輸入が本格化しているが,ロストラータ種もまたジャポニカ種と同様に資源量に関する知見は少ない。2014年9月,日本,中国,韓国及び台湾による「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第7回非公式協議」において出された共同声明に基づき,同年10月に日本の養鰻管理団体として(一社)全日本持続的養鰻機構が設立された。現在は日台シラス貿易の自由化に注力しているが,今後は国内流通の透明化に取り組む予定である。その他,全国養鰻業者青壮年部連合会及び鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会の取組み,人工種苗生産の現状について記述した。