文献

J-GLOBAL ID：201702262274725437   整理番号：17A1606674

海生および淡水珪藻類におけるCO₂濃縮機構とCO₂濃度に対する応答の多様性

Diversity of CO₂-concentrating mechanisms and responses to CO₂ concentration in marine and freshwater diatoms

著者 (5件)： CLEMENT Romain (Aix Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  JENSEN Erik (Aix Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  PRIORETTI Laura (Aix Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  MABERLY Stephen C. (Lancaster Environment Centre, Lancaster, GBR) ,  GONTERO Brigitte (Aix Marseille Univ., Marseille, FRA)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 68  号： 14  ページ： 3925-3935  発行年： 2017年06月 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 珪藻類にはCO₂濃縮機構(CCM)があり,それが生産性に寄与している。筆者らは,海生と淡水の珪藻類のCCM型と変動するCO₂濃度に対する応答について調査した。CO₂濃度400ppmでは種間の多様性が大きかった。Phaeodactylum tricornutumは主に炭酸水素イオンを利用し,Thalassiosira pseudonanaでは主にCO₂を用いた。炭酸アンヒドラーゼは全ての種で重要なCCMの要素であった。全ての種で,CO₂濃度20000ppmでは溶存無機炭素の親和性は400ppmより低かった。無機炭素の供給性は海水中と淡水中では異なるにも関わらず,海生種と淡水種のCCMの差は小さかった。Navicula pelliculosaは両環境条件下で同様の挙動を示した。珪藻類におけるCCMの性質や性能は環境の差よりも種特異的な差の方が大きいと結論付けた。

シソーラス用語： *珪藻類 ,  *二酸化炭素 ,  濃縮 ,  Phaeodactylum ,  炭酸水素イオン ,  炭素 ,  炭酸アンヒドラーゼ ,  海洋生物 ,  淡水生物 ,  *光合成 ,  リブロースビスリン酸カルボキシラーゼ
準シソーラス用語： 二酸化炭素濃縮 ,  Phaeodactylum tricornutum ,  溶存無機炭素 ,  Thalassiosira pseudonana ,  Navicula pelliculosa ,  海生生物 ,  C4光合成 ,  Rubisco ,  無機炭素濃縮機構

分類 (2件)： 光合成  (EB10020I) ,  微生物の生態  (EG03040J)

タイトルに関連する用語 (7件)： 海 ,  淡水 ,  珪藻類 ,  CO2濃縮 ,  CO2濃度 ,  応答 ,  多様性