抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2015年3月に埼玉県茶業研究所内チャ圃場で,ヒサカキワタフキコナジラミの発生が確認され,発見の経緯や生態については,既に本誌(2016年)に小俣が報告している。本稿では,発生消長,被覆栽培下での発生の様態についての調査結果について紹介した。2016年8月1日~11月21日に,所内の発生予察園3か所にポールを立て,上部(樹冠面),中部(地上33~45cm),下部(地上20~30cm)に黄色粘着板を設置し,発生消長調査を行った結果,2か所で8月下旬から始まるピークと9月下旬から始まるピークが見られるとともに,発生部位としては低い位置ほど多いことが示された。また,被覆栽培での発生様態を調べた結果,短期被覆(12日間)では,樹冠面への寄生は見られなかったが,長期被覆(49日間)では寄生が見られた。しかし,長期被覆の場合も二番茶芽への幼虫の発生は見られず,二番茶摘み取り後被覆を除去すれば夏芽,秋芽への寄生が見られなかったことから,一番茶,二番茶とも新芽への被害は問題にはならないものと考察された。