抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまでにLEDを光源としてラディッシュの養液栽培を試みてきた。その過程で,ラディッシュの生育速度が一定ではないという問題が生じていた。そこで,実験に用いる種子の選別を試みた。重ボーメ度で20.8°Be,17.9°Be,15.6°Beの塩水に沈む種と15.6°Beでも沈まない種を選別し,それぞれを発芽させた。2株ずつ定植し,一定の光強度のもと,23日間栽培を行った。その結果,15.6°Beの塩水に沈む種子から発芽した株の主根が最も良く肥大した。続いて,17.9°Beで沈んだ種子の芽生えの生育が良好であった。次に,主根が肥大した15.6°Be,17.9°Beで沈む種子から発芽した株を6株ずつ,21日間栽培した。その結果,15.6°Be,17.9°Beで沈む種子から発芽した株の主根長及び主根径のばらつき(標準偏差)には,差異は見られなかった。しかし,15.6°Beで沈んだ種子から発芽した株の方が,主根長が若干長く,主根径が1.0cm以上になる株数が多いことから,全体的に主根の肥大が良好であることが示唆された。選別を行わずに種子を発芽させ栽培すると,まったく育たない株や主根が肥大しない株,生育速度が早すぎて主根が割れてしまう株が混在していた。今後は,15.6°Beで沈む種子から発芽した株を用いて実験を行う予定である。(著者抄録)