抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米国パデュー大学のPol助教授らの研究グループは,グラフェンの問題点を解決できる新しい固体潤滑コンポジットを開発した。新しい固体潤滑剤として評価された一つに,グラフェンがある。酸化グラフェンは製造中に生成される副生成物によって可燃性が高い。エポキシに起因する可燃問題を,アルミニウム・カチオンと架橋結合した酸化グラフェンによって排除できることを見出した。新しい固体潤滑コンポジットは,グラフェンと酸化亜鉛,ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合することによって作製された。この固体潤滑コンポジットは,高い接触庄において極めて低い摩擦摩耗特性を示した。低摩擦摩耗特性に最も寄与しているのはグラフェンである。回転ディスク試料の摺動部の観察によると高含有量のグラフェンが存在した。固体潤滑コンポジットが低コストであるなど商業的な適用の可能性が高いとみて,同コンポジットの工業製品化に向けて取組んでいる。