抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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【目的】結腸癌患者における血清中の抗菌性ヒトペプチド陽性抗細菌蛋白質18(hCAP18)の変化を調査し,結腸癌の診断と予後におけるそれらの価値を評価する。方法:症例対照研究。同済大学付属病院の胃腸外科による2014年1月から2015年6月までの結腸癌患者68例と同時期の健康診断40例の健康対照者に対して研究を行い、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)により血清中のhCAP18の濃度を測定した。結腸直腸癌患者の術前と術後の血清中のhCAP18の濃度変化を比較した。結腸直腸癌組織におけるhCAP18の発現を免疫組織化学によって検出した。結腸直腸癌細胞の増殖に及ぼすhCAP18の影響を,酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)と軟寒天コロニー形成試験によって検出した。結腸直腸癌の診断におけるhCAP18濃度の感度と特異性を,受信者動作特性曲線(ROC)を分析することによって評価した。t検定と単変量分散分析を用いて統計学的分析を行った。【結果】血清中のhCAP18レベルは,ステージI,ステージII,ステージIIIおよびステージIVにおいて,それぞれ(0.46±0.18)mg/L,(0.65±0.45)mg/L,(1.26±0.68)mg/Lおよび(2.35±1.06)mg/Lであった。平均値は(1.16±0.88)mg/Lであった。それらは,健常対照者(0.19±0.07)mg/Lより有意に高かった(t=5.290,P<0.05)。結腸直腸癌患者の腫瘍切除後30日の血清中のhCAP18の濃度は(0.26±0.06)mg/Lで、術前の平均値(1.16±0.88)mg/Lより明らかに低く、統計学的有意差があった(t=3.971,P<0.05)。免疫組織化学の結果は,結腸癌組織におけるhCAP18の発現が,癌組織におけるそれより高いことを示した。BrdU-ELISA法の結果は,濃度が0.05~1.00mg/LのhCAP18による処理後,HCT116とSW480細胞の増殖能力が明らかに増加したことを示した。軟寒天コロニー形成実験により、結腸癌細胞HCT116とSW480が1.00mg/L hCAP18で処理されたことが示された。HCT116細胞クローンのサイズは(145.40±35.20)μmから(370.80±32.65)μmまで増加し,統計的有意差があった(t=10.50,P<0.05)。それらの数は,それぞれ(8.50±2.30)から(42.80±6.60)に増加し,有意差があった(t=3.945,P<0.05)。SW480細胞のクローンのサイズは,(101.00±27.10)μmから(369.00±27.29)μmに増加し,有意差があった(t=15.58,P<0.05)。それらの数は,(6.20±1.70)から(46.00±7.20)に増加し,有意差があった(t=4.775,P<0.05)。結腸直腸癌のROC曲線下における血清hCAP18の検出は,0.93%(95%CI=0.859~0.999)であり,結腸直腸癌の診断に対する感度と特異性は,それぞれ91.17%と80.00%であった。結腸癌の腫瘍マーカー抗原(CEA)[0.78(95%=0.699~0.933)]は結腸癌に対する補助診断の効果より優れており、統計学的有意差がある(t=4.519,P<0.05)。結論:血清hCAP18の検出は結腸癌の補助診断に対して良好な感度と特異性があり、潜在的な検査指標として結腸癌の非侵襲診断と病状の検査に応用できる可能性がある。hCAP18は結腸癌細胞の増殖を促進することができ、結腸癌の進展過程において重要な役割を果たしている。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】
