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J-GLOBAL ID：201702262889026985   整理番号：17A0331741

静岡県における系統造成

著者 (1件)： 柴田昌利 (静岡県畜産技術研 中小家畜研究セ)
資料名： All About Swine  (All About Swine)
号： 50  ページ： 20-23  発行年： 2017年02月 
JST資料番号： L2993A  ISSN： 0918-371X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 静岡県で行われた系統造成について述べた。静岡県では,昭和60年代に日本で初めてSPF環境下での系統造成を行った。また,不良肉質に関連するRYR1遺伝子に着目し,造成の過程で排除し,平成6年にSPF系統豚「フジヨーク」が完成した。さらに雄系のSPF系統造成豚が必要なため,平成4年からデュロック種の系統造成を開始した。5世代にわたる選抜で,平成8年にSPFデュロック種系統豚「フジロック」が完成した。これらを受けて,平成10年10月から銘柄化が進められ,現在は静岡型銘柄豚「ふじのくに」の生産が行われている。平成17年からは,後継の大ヨークシャー系統豚の造成を開始し,5世代の選抜を重ね平成22年に2代目大ヨークシャー種系統豚「フジヨーク2」が完成した。フジヨーク2は,産肉能力や肢蹄の改良による強健性の向上とともに,ミトコンドリアDNA(mtDNA)の斉一性が行われた。母系遺伝するmtDNAにより,肉になってもトレーサビリティが可能となった。また,フジロックの後継豚の造成も平成22年から行われ,5世代の選抜が終わる平成29年の3月から新系統豚「フジロック2」の供給が開始される予定である。

シソーラス用語： 静岡県 ,  *ブタ ,  *種畜 ,  *家畜育種 ,  SPF動物 ,  肉畜 ,  遺伝子 ,  分離育種 ,  DNA【核酸】 ,  ブランド ,  市場戦略 ,  産肉能力 ,  爪 ,  遺伝 ,  トレーサビリティ ,  ハプロタイプ ,  係数 ,  経時変化
準シソーラス用語： RYR1遺伝子 ,  デュロック種 ,  ブランド化 ,  ミトコンドリアDNA ,  近交係数 ,  *系統造成 ,  血縁係数 ,  肢蹄 ,  大ヨークシャー種 ,  母系遺伝

分類 (2件)： 豚  (FD02040U) ,  飼育動物の育種  (FD01020R)

引用文献 (4件)：

• 知久幹夫・堀内 篤.1994.SPFにおける大ヨークシャー種の系統造成(6)最終世代までの成績.静岡県中小家畜試験場研究報告,7.9-15.
• 堀内 篤・知久幹夫・河原崎達雄・室伏淳一・鈴木 滋・曽根 勝・楢崎真澄・野口博道.1996.SPF環境下におけるデュロック種系統豚の造成(2).静岡県中小家畜試験場研究報告,9.1-7.
• 鈴木 滋.2006.新技術の活用による養豚振興.All About Swine,28.7-13.
• 知久幹夫.2011.トレーサビリティーシステムを備えた大ヨークシャー種系統豚の造成.All About Swine,37/38.16-19.

タイトルに関連する用語 (2件)： 静岡 ,  系統造成