文献
J-GLOBAL ID:201702262999061710   整理番号:17A1738605

南海トラフ沿岸の古津波堆積物の研究:その成果と課題

Researches on the tsunami deposits along the Nankai Trough: Their achievements and upcoming challenges
著者 (2件):
資料名:
巻: 123  号: 10  ページ: 831-842  発行年: 2017年10月15日 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
津波堆積物を使った南海トラフ沿岸での古地震・津波の研究は,過去6000年間にわたる津波の履歴解明に貢献してきた。それにより,100年~150年間隔で発生する“通常の”巨大地震以外に,より大きな地震が300~500年間隔で繰り返していると言う“ハイパー地震サイクル”仮説の提唱といったトピックもあった。このレビューでは,南海トラフ沿岸での津波堆積物研究について今後解決すべき2つのテーマを提案した。一つ目は,過去の地震の破壊域の正確な復元が改めて重要である。例えば,1707宝永地震以降は東海地震と南海地震がペアで存在するが,古い時代にはどちらか一方の記録しかないことが多い。歴史記録から漏れた地震がないかを地層記録から検証し地震履歴を補完することは,巨大地震の発生パターンを知るために重要である。もう一つは,古津波の規模(遡上高や遡上範囲)を定量化することである。これは“ハイパー地震サイクル”仮説の検証や,我々が備えるべき津波の規模を検討するために重要である。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
堆積環境,層相 
引用文献 (82件):
  • 相田 勇(Aida, M.), 1981, 東海道沖におこった歴史津波の数値実験(Numerical experiments of historical tsunamis generated off the coast of the Tokaido district).東京大学地震研究所彙報(Bull. Earthq. Res. Inst. Univ. Tokyo), 56, 367-390.
  • Ando, M., 1975. Possibility of a major earthquake in the Tokai district, Japan and its preestimated seismotectonic effects. Tectonophysics, 25, 69-85.
  • 芦寿一郎・岡村行信・倉本真一・徳山英一(Ashi, J., Okamura, Y., Kuramoto, S. and Tokuyama, H.), 1999, 南海トラフとその陸側斜面の地質構造-付加プリズム・前弧海盆の構造発達-(Structures of the Nankai Trough and the trench inner slope: evolution of the accretionary prism and the forearc basins).地質ニュ-ス(Chishitsu News), 541, 17-24.
  • 粟田泰夫・杉山雄一(Awata, Y. and Sugiyama, Y.), 1989, 南海トラフ沿いの巨大地震にともなう右横ずれ逆断層(Geological structure due to the right-lateral reverse faulting accompanied with the large earthquakes along the Nankai Trough).地震第2輯(Jour. Seismol. Soc. Japan, 2nd Ser.), 42, 231-233.
  • Bronk Ramsey, C., 1995, Radiocarbon calibration and analysis of stratigraphy: the OxCal program. Radiocarbon, 37, 425-430.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る