抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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豚は全家畜の中で精子数も射出精液量もずば抜けて大量であるが,環境要因,ホルモン支配,血統,個体差により大きく左右される。雄豚における繁殖障害の中でも最も問題となるのが夏季の不受胎であり,造精機能,乗駕欲,射精能力が減退し,精液量,精子量の減少とその活力の低下,また奇形率の増加を伴う。夏は豚舎内温度を25°C以下に保つことが最大の対策である。体調不良の熱で精液形状不全に陥る場合があり,まず体に水をかけることを勧める。繁殖にかかわる疾病対策として,農場や地域の衛生レベルによってワクチネーションを実施する。ストールでの飼養で乗駕欲が減退した雄豚には移動ストレスを与えたり,発情兆候がはっきりした母豚を選ぶなどするとよい。解剖学的要因への対策,栄養学的対策,ホルモン療法などについても述べた。