抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景と目的;miR-17-92遺伝子クラスターは多種の疾患の発生と密接な関連があり、肺癌、肝癌、胃癌及び前立腺癌などの多くの腫瘍細胞において、いずれも高発現している。本研究では、レンチウイルス包装システムを用いて、miR-17-92遺伝子クラスターを安定的に発現するDU145細胞株を樹立し、miR-17-92遺伝子クラスターが前立腺癌DU145細胞の移動、浸潤能力及びシスプラチン耐性に及ぼす影響を検討した。方法;miR-17-92遺伝子を発現する高発現ベクターを構築し,DU145細胞株にトランスフェクトし,空ベクターを対照として用いて,形質移入細胞を形質移入し,対照群として用いることにより,発現ベクターを得ることができた。リアルタイム蛍光定量的ポリメラーゼ連鎖反応(real-time lfuorescent quantitative polymerase chain reaction,RTFQ-PCR)を用いて同定を行った。xCELLigenceシステムを用いて細胞の移動、浸潤能力及びシスプラチン処理後の成長状況をモニタリングした。細胞の移動は,スクラッチ試験によって観察された。【方法】ウェスタンブロット法,ウェスタンブロット法およびRTFQ-PCR法を用いて,miR-17-92によって誘発されたDU145細胞の移動,浸潤およびシスプラチン耐性に関する関連機構を調査した。結果;DU145-miR-17-92細胞の移動度と浸潤能はDU145-control細胞より高く(P<0.01)、DU145-miR-17-92細胞におけるインテグリンβ1のタンパク質発現レベルとマトリックスメタロプロテアーゼ-9(MMP-9)の活性はDU145-control細胞より明らかに高かった。シスプラチンによる処理後,DU145-miR-17-92細胞の増殖速度は12時間からDU145-control細胞より速く,シスプラチン耐性を示した(P<0.01)。細胞外調節タンパク質キナーゼ1/2(extracellular regulated protein kinases,ERK1/2)はDU145-miR-17-92細胞において持続的に高レベルのリン酸化を呈し、シスプラチン処理後に、その発現は高くなることが示された。DU145-miR-17-92細胞におけるリン酸化レベルは明らかに変化しなかった,そして,相補的交差遺伝子1(ERCC1)のmRNAと蛋白質発現レベルは,DU145-control細胞より有意に高かった。結論;miR-17-92の過剰発現はDU145細胞の移動と浸潤能力を増強し、そのメカニズムはインテグリンβ1の発現の上昇及びMMP-9活性の増強と関係がある。さらに、miR-17-92の過剰発現はDU145細胞によるシスプラチンへの耐性を増強し、この過程はERK1/2のリン酸化レベルの増加とERCC1の発現レベルの上昇と関係がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】