抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,OS(Operating System)視点でUnixのコマンドがどのように実行されているかを解説した。まず,1)外部コマンド,2)シェル内部で処理する内部コマンド,3)コマンドとオプションの組合せに名前をつけておく仕組みであるalias,4)シェルスクリプトといったコマンド,及びコマンドのように呼び出せる機能について説明した。1)はCPUが直接解釈できるバイナリの実行形式であり,シェルで実行する場合には内部でシステムコールforkを実行し,プロセスをコピーしてクローンプロセスを作成してから実行中のプロセスを別のプログラムイメージに置き換えるexecを呼び出す動作をすることを示した。また,コマンドの入出力を切り換えるリダイレクトはOS視点ではすでにあるファイルディスクリプタを複製するdupや,ファイルを閉じるcloseを用いて処理されている。さらに,システムコールpipeはI/Oを複製して閉じることで,新しい入出力が組になっているファイルディスクリプタを作成していることを模式的なC言語のプログラムで説明し,内部的な処理をイメージすることでより高度なリダイレクトやパイプを使えるようになることを論じた。特に,bashの便利なリダイレクトとしてヒアドキュメント,内部コマンドexecについても述べた。