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J-GLOBAL ID：201702264087831620   整理番号：17A0979851

福島県沖海域を対象とした海洋拡散予測システムの開発と検証

著者 (4件)： 上平雄基 ((国研)日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター 環境動態研究グループ) ,  川村英之 ((国研)日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター 環境動態研究グループ) ,  小林卓也 ((国研)日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター 環境動態研究グループ) ,  内山雄介 (神戸大学 大学院工学研究科市民工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_451-I_456(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本原子力研究開発機構で開発された海洋拡散予測システムの沿岸海域での高精度化を図るため,気象研MOVEと多段ネストROMSを用いたダウンスケーリングに基づく高解像度海洋モデルを導入した.新システムを福島第一原発事故に適用することで,現行システムでは再現することが困難であったサブメソスケール渦の消長に伴う¹³⁷Csの3次元的な混合と海洋中移行過程の解析精度検証を行った.高解像度モデルによる流速場・乱流強度等の再現性は良好であり,低解像度モデルと比較して¹³⁷Cs濃度分布の再現性の向上が確認された.事故直後の福島県沖海域では,季節的な海面冷却などによって強いサブメソスケール渦が発達し,それに伴う強い鉛直流によって¹³⁷Csが中深層へ活発に輸送されていた.(著者抄録)

シソーラス用語： 福島県 ,  海域 ,  *拡散 ,  システム ,  予測 ,  海洋モデル ,  *原子炉事故 ,  高分解能 ,  再現性 ,  *放射性同位体
準シソーラス用語： *海洋拡散 ,  *予測システム ,  福島第一原発事故

著者キーワード (5件)： ROMS ,  SEA-GEARN-FDM ,  ¹³⁷Cs ,  oceanic turbulent mixing ,  submesoscale eddies

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (15件)：

• 1) Kobayashi, T., Otosaka, S., Togawa, O. and Hayashi, K. : Development of a non-conservative radionuclides dispersion model in the ocean and its application to surface cesium-137 dispersion in the Irish Sea, J. Nucl. Sci. Technol., Vol. 44, pp. 238-247, 2007.
• 2) 内山雄介,山西琢文,津旨大輔,宮澤泰正,石井倫生:福島第一原発からの放射性核種の初期分散に及ぼす沿岸ジェットとメソスケール渦の影響,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 69, No. 2, pp. I_1051-I_1055, 2013.
• 3) 内山雄介,鈴江洋太,小硲大地:瀬戸内海および遠州灘沿岸域における陸域起源物質分散の季節変動特性について,土木学会論文集B1(水工学),Vol. 72, No. 4, pp. I_949-I_954, 2016.
• 4) 上平雄基・内山雄介・御手洗哲司・仲田翔平:琉球諸島周辺海域におけるeddy heat fluxを用いたサブメソスケール乱流混合強化メカニズムの解析,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 71, No. 2, pp. I_1219-I_1224, 2015.
• 5) Shchepetkin, A. F. and McWilliams, J. C. : The regional ocean modeling system (ROMS): a split-explicit, free-surface, topography-following-coordinate oceanic model, Ocean Modell., 9, pp. 347-404, 2005.

タイトルに関連する用語 (6件)： 福島 ,  海域 ,  海洋拡散 ,  予測システム ,  開発 ,  検証