抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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JR東日本 長野支社では,平成22年導入の「リゾートビューふるさと」(大糸線),平成27年導入の「おいこっと」(飯山線)に続いて第3弾となる観光列車「HIGH RAIL 1375」を小海線に導入したので紹介した。平成29年7月から小淵沢~小諸間に土休日を中心に運行を開始した。車窓に広がる高原の景色を眺め,沿線の食材を使用したブランチやケーキをゆっくりと味わいながら,グループの会話を楽しめる列車となっている。製作にあたり,支社内にリゾート列車プロジェクトを設置し,車両の仕様を検討し,標高が高く「空」に近い自然環境から「天空に一番近い列車」をコンセプトとして設計した。車両はローカル線における輸送サービス改善を目的に製造されたキハ100・キハ110の改造車両で編成は2両である。客室デザインは八ケ岳の眺望や美しい星空を眺めて特別な時間を過ごせる車内空間づくりをめざした。具体的に客室をはじめ車両各部分を紹介した。運転状況は,2017年の夏の信州ディスティネーションキャンペーンの開催に合わせ,小淵沢~小諸で1日3便の運行を開始した。事前に申込んだ旅客には,「1号」では地場産の素材や無農薬野菜を活かしたオリジナルブランチを,「2号」では「日本三大ケーキのまち」佐久市の地元の素材を生かしたスイーツを用意する。また「星空号」では,約1時間程度の野辺山駅の滞在時間中に,小海線沿線の星空案内人の案内による星空観測会を行う。小海線に誕生した新しいリゾート列車「HIGH RAIL 1375」で多くの利用者を期待している。
