抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)とは,道路交通の安全性や快適性の向上を目的に最先端のICT(Information and Communication Technology)を活用して,人と道路と車両とを一体として構築する高度な交通システムである。これまでETC(Electronic Toll Collection System)やVICS(Vehicle Information and Communication System)等のサービスが実現され,更に事故削減や渋滞緩和を目的としたETC2.0などのインフラ協調型の運転支援システムが全国に展開されている。次世代のITSは,安全運転支援や自動運転,自動駐車などの高度化によって,個々の交通課題への対応だけでなく,少子高齢化対策,エネルギー・環境対応,持続的経済発展,安全・安心の確保など,社会全体が抱える課題解決の基盤としての役割を期待されている。政府が定めたロードマップによると,2020年をめどに条件付自動運転が市場化され,さらに高度化した自動運転システムや安全運転支援システムの実用化を目指すとしている。車両とインフラが,通信で様々な情報を共有してサービス連携を図る協調ITSを活用した自動運転サービスの実現に向けた検討が進められている。三菱電機は,車両単独では見通せない前方の道路状況や周りの交通情報を,インフラから車両に提供するインフラ協調型自動運転システムについて,1)自動運転中央システム,2)路側処理システム,3)ダイナミックマップサーバ,4)準天頂衛星による高精度測位技術などの多様な先端技術を用い,実用化に向けて取り組んでいる。(著者抄録)