抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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市販の木質系粉末活性炭を微粉砕し,その程度の異なる微粉化活性炭3種類を調製した。下排水への適用を想定し,回分式の吸着実験を行なって,吸着平衡関係や接触時間と吸着量の関係に基づき微粉化による吸着量の増大効果を調べた。吸着除去対象は,下水処理場の最終沈殿池上澄水をろ過した水(SE水)の吸光度(E
260成分,E
400成分)および全有機炭素の他,カルバマゼピン(CBZ),4-ノニルフェノール(NP),着色成分として染料4種類を選んだ。SE水中の成分の微粉化活性炭に対する吸着性能は,同じ接触時間であれば微粉化活性炭の吸着量が微粉化前を上回り,おおむね1.5倍程度となった。増大率は粉砕の程度とともに大きくなった。CBZおよびNPの吸着量は,純水中,SE水中とも増大しなかった。染料4種類の吸着量は微粉化によりおおむね増大した。増大率が2.5と最も大きくなった染料C.I.Direct Blue1は,活性炭の外部表面に近い細孔に吸着していることが示唆された。(著者抄録)