抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宮城県北西部に位置する加美町(面積:約461km
2)は,森林が72.9%を占め,豊富な森林資源に恵まれている。地域エネルギー活用の取り組みを加速させ,バイオマス資源を活かした産業や生業を生み出すとともに,災害に強く安全安心なまちづくりのため,「加美町バイオマス産業都市構想」を策定し,平成28年10月に国からバイオマス産業都市の認証を受け,次の3つの事業化プロジェクトを設定した;(1)バイオガス化プロジェクト:家畜糞尿のバイオガス化プロジェクトを推進する。当該プロジェクトの推進により,生ゴミ・合併浄化槽汚泥に係わるコストのシフト,焼却等に伴う温室効果ガス発生量の削減,畜産業の振興と農山村地域の活性化,河川・地下水等の環境保全,液肥を用いた農作物の利用(食の循環)による地産地消と農作物の付加価値化,といった多面的な効果を生み出す。(2)未利用木質資源の燃料化プロジェクト:薪の駅構想の事業化を目指す。生産した木質燃料は,地域内の公共施設,事業所,一般家庭のボイラまたはヅトーブ用として供給し,地域エネルギーの地産地消に寄与する。(3)公共温泉施設における薪ボイラ導入プロジェクト:町が所有する公共温泉施設において木質バイオマスの熱エネルギー需要を確保するために,薪ボイラを整備する。