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J-GLOBAL ID:201702264776811356   整理番号:17A0524633

光感受性酸化物はエネルギー物質の分解を触媒できるか?

Can a Photosensitive Oxide Catalyze Decomposition of Energetic Materials?
著者 (6件):
資料名:
巻: 121  号:ページ: 1153-1161  発行年: 2017年01月19日 
JST資料番号: W1877A  ISSN: 1932-7447  CODEN: JPCCCK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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光感受性酸化物としてTiO2を選び,TiO2(110)面とプロトタイプエネルギー物質であるトリニトロトルエン(TNT)との界面相互作用とレーザ光照射によるTNT分解の可能性を密度汎関数理論(DFT)計算により調べた。同時に,直径約1μmに細粉化したルチル相TiO2をトリニトロトルエン(TNT)と撹拌混合し,87°Cで加熱してTNTを溶融し,TNTでTiO2粒子を均一に覆ったTiO2-TNT複合体(TNT重量%0.5重)を作成し,TiO2/TNT界面相互作用を反射スペクトル測定により実験的に調べた。TiO2の構造と電子特性,TNT分子の電子及び光学特性,後者に対するTiO2(110)面及びO欠陥を持つTiO2への吸着効果を調べた。エネルギー物質の光分解はTiO2とエネルギー物質間の電子軌道アラインメンに強く依存するが,TiO2/TNTではTNTのLUMOはTiO2の伝導バンド(CB)内に含まれており,用いたレーザ波長に対応する光学遷移は認められない。しかし,O欠陥はTiO2表面へのTN分子吸着を高め,その結果,表面からTNTへの電子密度移動を誘導して両者の結合を増強し,TNT分解の活性化障壁を下げ,分解を促進した。しかし,この効果は光以外(熱など)のエネルギーによる分解反応にも当てはまるため,光分解の解析では注意する必要がある。
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分類 (5件):
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光化学反応  ,  その他の触媒  ,  塩基,金属酸化物  ,  数値計算  ,  分解反応 
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