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J-GLOBAL ID:201702264786836301   整理番号:17A1343173

ヒトカルプロテクチンは鉄の酸化還元スペシエーションに影響を及ぼす【Powered by NICT】

Human calprotectin affects the redox speciation of iron
著者 (2件):
資料名:
巻:号:ページ: 1086-1095  発行年: 2017年 
JST資料番号: W2338A  ISSN: 1756-5901  CODEN: METAIR  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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金属封鎖ヒト宿主防御蛋白質カルプロテクチン(CP,S100A8/S100A9オリゴマ)は細菌増殖培地と緩衝水溶液中の鉄(Fe)の酸化還元スペシエーションに影響することを報告する。好気性条件下および外因性還元剤の非存在下では,CP Ser(S100A8(C42S)/S100A9(C3S)オリゴマ)は48時間の時間枠(T=30 °C)上の三種類の細菌増殖培地製剤からのFeを枯渇させる。還元剤β-メルカプトエタノールの存在はこの過程を加速するとCP Serは約1時間の時間枠でFeを減少させることを可能にした。CP Serの金属結合部位変異体を用いて行ったFe枯渇アッセイは,高親和性を持つFe(II)を配位したヘキサヒスチジン(His_6)部位がFe枯渇に必要であることを示した。好気性条件下で行ったFe(iii)クエン酸塩を含む緩衝液中でFe酸化還元化学種の分析は,CP Serは,[Fe(II)]/[Fe(III)]比の時間依存的な増加を引き起こすことを示した。総合すれば,これらの結果は,CPのヘキサヒスチジン部位はFe(2)を安定化し,それにより好気的条件下でのFeの酸化還元平衡をシフト還元第一鉄状態であることを示している。細菌代謝産物の存在は,CP SerのFe枯渇活性に影響を及ぼすことを報告した。Fe(iii)捕捉シデロホア(エンテロバクチン,スタフィロフェリンB,あるいはデスフェリオキサミンB)を用いた細菌増殖培地の補給はCP SerのFe枯渇活性を減弱する。この結果は,Fe(III)-シデロホア錯体の生成は,Fe(III)のCP仲介減少を阻止し,よってCPの能力Fe(ii)を調整することを示した。対照的に,Fe(iii)を減少させるFe(2)緑膿菌により産生される酸化還元循環フェナジン,ピオシアニン(PYO)の存在は,好気性条件下でCP SerによるFe枯渇を加速した。これらの知見は,宿主/病原体界面における金属ホメオスタシスに寄与する微生物代謝産物の存在は,CPの金属封鎖機能に影響することを示した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【Powered by NICT】
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分類 (1件):
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神経の基礎医学 
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