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J-GLOBAL ID：201702265313013584   整理番号：17A0584847

三重項対状態の動力学結晶性ヘキサセンにおけるコヒーレントおよびインコヒーレント一重項分裂の可能性のある共存を明らかにする

Dynamics of the triplet-pair state reveals the likely coexistence of coherent and incoherent singlet fission in crystalline hexacene

著者 (14件)： MONAHAN Nicholas R. (Columbia Univ., New York, USA) ,  SUN Dezheng (Columbia Univ., New York, USA) ,  TAMURA Hiroyuki (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  WILLIAMS Kristopher W. (Columbia Univ., New York, USA) ,  XU Bolei (Temple Univ., Pennsylvania, USA) ,  ZHONG Yu (Columbia Univ., New York, USA) ,  KUMAR Bharat (Columbia Univ., New York, USA) ,  NUCKOLLS Colin (Columbia Univ., New York, USA) ,  HARUTYUNYAN Avetik R. (Honda Res. Inst. USA, Ohio, USA) ,  CHEN Gugang (Honda Res. Inst. USA, Ohio, USA) ,  DAI Hai-Lung (Temple Univ., Pennsylvania, USA) ,  BELJONNE David (Univ. de Mons, Mons, BEL) ,  RAO Yi (Temple Univ., Pennsylvania, USA) ,  ZHU X.-Y. (Columbia Univ., New York, USA)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 9  号： 4  ページ： 341-346  発行年： 2017年04月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光子の吸収は,通常,分子系において一重項励起子(S1)を生成するが,場合によっては一重項分裂と呼ばれる過程でS1が2つの三重項(2×T₁)に分割されることがある。これは一重項核分裂が相関三重対対¹(TT)状態を経て進行することに依拠されている考えられている。そこで,時間分解光電子分光法と過渡吸収分光法を用いて結晶ヘキサセン中の¹(TT)状態を調べた。特徴的な¹(TT)状態が見つかった2×T₁に270fsの時定数で減衰したが,S₁の崩壊と1の形成(TT)はそれぞれ180fsと50fsの異なる時間スケール起こった。理論解析では,180fsタイムスケールの原因となるインコヒーレントS₁→¹(TT)レートプロセスに加えて,S1は超高速タイムスケール(<50fs)でコヒーレントに振動励起1(TT)に結合することが示唆されている。コヒーレントおよびインコヒーレントな一重項分裂の共存は,他のアセン類における異なる実験観察を調整することもできる。

シソーラス用語： *コヒーレンス ,  *エネルギー移動 ,  一重項 ,  芳香族縮合化合物 ,  *時間分解分光法 ,  光電子分光分析 ,  *振動励起 ,  結晶構造 ,  動的解析 ,  三重項 ,  有機パラジウム化合物 ,  スペクトロスコピー ,  過渡吸収スペクトル ,  ポリアセン
準シソーラス用語： アセン類 ,  一重項分裂 ,  過渡吸収分光法 ,  量子コヒーレンス

分類 (1件)： 複素環式化合物の結晶構造  (BK08030Q)

物質索引 (1件)： ヘキサセン

タイトルに関連する用語 (8件)： 三重項 ,  動力学 ,  結晶性 ,  ヘキサセン ,  コヒーレント ,  一重項分裂 ,  可能性 ,  共存