抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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過重労働を防ぐために,現場で多様に積み重ねられた良好事例を紹介し,働きやすい職場づくりの実現について論じた。過重労働を防ぐために,労働時間の上限規制などをおこなっても,「持ち帰り残業」や「隠れ残業」の常態化につながる可能性がある。物流・運輸業や保健・医療業などでは労働時間規制だけを強化しても過重労働が軽減されるか不安が残る。現在,全国の様々な職種や業種で広がりを見せている職場ドック方式と呼ばれる参加型職場環境改善では,幅広い視点から働きやすい職場づくりを目指して,実効的な改善が労使の自主努力により取り組まれている。本稿では,職場ドック方式による良好事例や,改善の視点をとりあげた職場ドックチェックリストを紹介した。そして,こうした良好事例を水平展開していくことで,ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現,過重労働対策を含めた働き方改革の推進につながっていくことを論じた。