抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【目的】大腿骨近位部骨折(大腿骨転子間骨折と転子下骨折を含む)によって治療された大腿骨近位部骨折の治療における長い近位大腿骨髄内釘(PFNA)とGamma釘の臨床的有効性を調査する。方法:回顧性コホート研究により、2013年1月から2014年10月にかけて治療した68例の大腿骨近位部骨折と同側大腿骨骨幹骨折患者の臨床資料を分析し、手術方式によってPFNA群(30例)、Gamma釘群(38例)に分けた。両群の手術状況、治療効果、視覚アナログ採点(VAS)、術後の股関節機能(Harrisスコア)、生活活動能力(Barthel指数)及び術後合併症の発生状況を比較した。【結果】すべての患者を,12~24か月(平均20.8±1.9か月)にわたり追跡し,PFNA群における切開長さは(5.4±1.2)cmであり,Gamma釘群におけるそれは(7.3±1.7)cmであった。PFNA群の手術時間は(96.8±24.7)minであり、Gamma釘群は(153.5±30.4)minであった。PFNA群における術中出血量は(151.5±16.8)mlであり,Gamma群のそれは(184.7±22.7)mlであった(P<0.01)。術後の大腿骨近位部骨折の治癒時間は,PFNA群で(16.1±2.5)週,Gammaネジ群で(18.9±2.6)週であった。PFNA群における大腿骨折の治癒時間は(19.5±3.4)週で,Gamma群のそれは(22.6±2.6)週(P<0.0l)で,PFNA群のVASは(3.4±0.5)であった。Gamma釘群は,(6.2±1.3)分であった(P<0.01)。術後2週,6か月,12か月に,PFNA群のHarrisスコアは,それぞれ,(62.4±4.9),(73.7±6.3),(86.4±3.7)であった。Gamma群は,それぞれ,(50.1±4.7),(65.5±6.1),(81.0±3.5),(P<0.01),6か月および12か月のBarthel指数PFNA群は,それぞれ76.4±6.3および88.1±7.0であった。Gamma釘群は,それぞれ70.4±5.4と81.3±6.9であった(P<0.01)。両群において、内固定物の緩みや断裂、螺旋ブレードによる大腿骨頭の切断、寛骨内反あるいは骨折の変位などの合併症は見られなかったが、Gamma釘群の1例(3%)には傷口感染が発生した(P>0.05)。結論:Gamma釘と比較し、長型PFNAによる大腿骨近位部骨折の治療は、同側大腿骨骨幹骨折の合併が小さく、術後の回復が速く、治療効果が顕著であり、臨床での応用に値する。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】