抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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材面の照りの移動は木材特有の光反射特性に起因する。これを再現するために,繊維傾斜角の異なる平滑面を有するスギ材エレメント(幅30mm)を組み合わせて平面を作成し,この平面への照明入射角を変化させながら繊維平行入射での変角照明撮影を行った。得られた画像の中央部に多重解像度コントラスト解析を適用し,コントラストスペクトルを得た。繊維傾斜角の等しいエレメントだけで組まれた試料では,正反射条件のときに全てのエレメントが一様に照るため,コントラストスペクトルにはエレメント幅に対応した特徴が現れなかった。一方,繊維傾斜角の異なるエレメントが並んだ試料では,入射角によってよく照る位置がエレメントごとに変化するため,明るいエレメントと隣接する暗いエレメントとの輝度差がコントラストスペクトルのピークとなって現れた。これらの結果は,繊維傾斜角の異なる材を組み合わせることで照りの移動を表現できることを示唆している。(著者抄録)