抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標題連載論文の第6回(2017年3月号)では統計解析ソフトウェアRを用い,少数データの分類に向く階層型クラスタ分析のプログラミングについて述べた。本論文では,けん玉の技の1つで玉を垂直に一気に引き上げて剣先にさす「とめけん」を行ったときのデータを加速度センサで計測し,階層型クラスタ分析を行う方法を解説した。未経験者,初心者,経験者の3名のけん玉動作時の動きの時系列データを前処理し,1)x軸,y軸,z軸それぞれの加速度の最大と最小の差,2)x軸,y軸,z軸それぞれの最大加速度が生じた時刻と最小化速度が生じた時刻の差の絶対値,3)y軸加速度が最大となる時刻と最小となる時刻の中央の時刻と剣先に当たった時刻の差を得た。加速度データと時間データでは評価基準が異なるので正規化を施し,階層型クラスタ分析を実行したところ初心者と経験者はそれぞれ同じ塊に入ったが,後者は前者よりも一定した振り方になっており,未経験者は塊が形成されずに毎回同じ動作で振り上げていないことがわかった。また,同じ元データに主成分分析を施したり,経験者だけのデータを階層型クラスタ分析することで簡単に様々な方向から解析できる利点を示した。