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J-GLOBAL ID：201702265709256135   整理番号：17A0934536

アニオンネットワークを利用した充填トリジマイト型酸化物の機能開拓と新物質探索

著者 (1件)： 石井悠衣 (大阪府大 大学院工学研究科)
資料名： 村田学術振興財団年報  (Annual Report of the Murata Science Foundation)
号： 31  ページ： 74-80  発行年： 2017年06月 
JST資料番号： L5491A  ISSN： 0919-3383  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・充填トリジマイト型酸化物BaAl₂O₄の構造揺らぎを明らかにするため,高温相のシンクロトロンX線散漫散乱の測定とフォノン分散曲線の計算を実施。
・[110]と等価な[-210]方向にに沿って散漫散乱を観測。強度は逆格子空間のK点とM点の各々にピークを見せることが判明。各点における散漫散乱強度は強く温度に依存し,T_cで最大となるのが観測。
・第一原理計算で調べた音響フォノンは,A,K,M点で虚数周波数を見せ,K点とM点での構造不安定性が大きいことが判明。これは実験結果と一致。
・BaAl₂O₄のキャリアドーピングを試みるため,BaAl₂O₄粉末とCaH₂粉末を混合した試料を調製し,X線回折による構造解析を実施。O5サイトの一部をH^-が置換したことを示す可能性を推測。

シソーラス用語： シリカ鉱物 ,  *アルミン酸塩 ,  バリウム化合物 ,  *構造相転移 ,  *X線散漫散乱 ,  *フォノン分散 ,  ゆらぎ ,  キャリア注入 ,  ドーピング ,  カルシウム化合物 ,  水素化物 ,  強誘電体
準シソーラス用語： キャリアドーピング ,  トリジマイト ,  *構造ゆらぎ ,  水素化カルシウム

分類 (2件)： 固相転移  (BL04020G) ,  結晶中のフォノン・格子振動  (BL03020Z)

引用文献 (3件)：

• S.-Y. Huang, R.V.D. Mühll, J. Ravez, and M. Couzi, Ferroelectrics 159, 127 (1994) ; S.-Y. Huang, R.V.D. Mühll, J. Ravez, J.P. Chaminade, P. Hagenmuller, and M. Couzi, J. Solid State Chem. 109, 97(1994).
• Y. Ishii, H. Tsukasaki, E. Tanaka, and S. Mori, Sci. Rep. 6, 19154 (2016).
• Y. Ishii, S. Mori, Y. Nakahira, C. Moriyoshi, J. Park, B.G. Kim, H. Moriwake, H. Taniguchi, and Y. Kuroiwa, Phys. Rev. B93, 134108 (2016).

タイトルに関連する用語 (6件)： アニオン ,  トリジマイト ,  酸化物 ,  開拓 ,  物質 ,  探索