抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ポー渓谷は,粒子状及び気体状の両方の化合物に対する大気汚染物質が顕著に高濃度レベルを有するヨーロッパにおける最大の地域の一つである。過去10年間にPM2.5及びその主要成分を含めた大気質基準と人為的排出に対する厳しい規制が,EC(欧州委員会)により2008年以降設定されている。これらの規制により,BigiとGhermandi(2014)の過去の研究に示されているように,ポー渓谷及び特にPM10を含む欧州全体の大気質の改善が導かれた。ポー渓谷のPM2.5の傾向と変動性及びPM10の減少におけるこれの役割を評価するために,ポー渓谷にわたる44と15サイトでPM2.5とPM10~2.5の毎日の重量等価濃度を解析した。この研究で調査した時系列の期間は,7~10年である。両PM粒度に対して,減少化する月平均値,年変位量及び月頻度分布の傾向を推定し:これは両粒度画分における複数サイトにおける主に冬季に出現する顕著な減少傾向を示した。全時系列を顕著な週周期性(一次人為起源排出の影響を推定するプロキシ)に対して試験し,夏季のPM2.5及び夏季と冬季のPM10~2.5に対して肯定的な結果を得た。階層的クラスタ分析は,西,東,南/アペニン山麓に分割した2~3つの主要クラスタによって,この渓谷にわたるPM2.5の中程度の変動性を示した。大気濃度の傾向を局所的排出物,車両列の詳細や燃料の販売高の時系列と比較し,PM2.5とPM10の減少は,主に車両交通に起因する一次及び二次無機エアロゾル排出の前駆体の両方の低下に起因することを示唆した。潜在的に,冬季のバイオマス燃焼排出量の増加及びNH
3の僅かの減少が,さもなければ大気濃度のより大きな低下さえも弱化した。(翻訳著者抄録)