抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木幅における安全なセパレータの概念はBodlaenderとKoster(Discrete Mathematics2006)によって導入され,実用的な木幅の計算において最も重要な前処理のひとつとして知られている。本研究では,最小フィルイン問題に対する安全なセパレータを考える。グラフGのセパレータをSとし,SがクリークとなるようにGに辺を加えたグラフをG
Sとする。Sによって分離される各連結成分Wについて,W∪Sによって誘導されるG
Sの部分グラフの最小フィルイン解とG
Sにおいて加えた辺集合との和集合がGの最小フィルイン解となるとき,Sが安全なセパレータと呼ぶ。最小フィルイン問題においてセパレータが安全であるための十分条件を提案し,その条件を満たすかどうかを判定する多項式時間アルゴリズムを与える。また,最小フィルイン問題のベンチマークのインスタンスにおいて,提案手法の効果を検証するための計算機実験を行った。(著者抄録)