抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第5世代移動通信における屋外ホットスポットアクセスシナリオを想定して,新潟大学構内のオープンエリアで60GHz電波伝搬路測定を実施した。測定では,送受信両側において高利得ホーンアンテナを機械的に操作して双角度伝達関数を取得し電波伝搬メカニズムを確認した。本稿では,測定サイトの3次元環境モデルに基づいてレイトレーシングシミュレーションにより伝搬路モデルを構築した。伝搬路モデルの構築はIEEE802.11ayに準拠してモデル化を行った。IEEE802.11ayのオープンエリア環境における伝搬路モデルは,直接波と地面反射のみを支配的なパスとしてモデル化を行なっているが,本研究では周囲の壁面反射波を考慮した伝搬路モデルの構築を行った。構築した伝搬路モデル,IEEE802.11ay伝搬路モデル,測定結果,およびレイトレーシングから遅延電力スペクトルの比較を行い開発モデルが環境依存性を正しく表現していることを確認した。さらに,IEEE802.11ayのMIMO評価モデルに基づいて送受信ビーム形成による2×2MIMOのチャネル容量を求め,開発したモデルの有効性を確認した。(著者抄録)