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J-GLOBAL ID：201702266246241124   整理番号：17A0585758

フッ素フリー撥水剤開発への取り組み

著者 (1件)： 堀込幸司 (明成化学工業)
資料名： 染色研究  (Dyeing Research)
巻： 61  号： 1  ページ： 10-14  発行年： 2017年04月25日 
JST資料番号： G0576A  ISSN： 0389-6277  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フッ素系撥水剤は,フッ素の極めて低い臨界表面張力を活用した良好な撥水性能とともに撥油性基材にも付与できることから長い間身近な繊維製品に使用されてきた。しかし,近年環境に対する懸念からフッ素フリー撥水剤のニーズが発生しているが,フッ素フリー撥水剤の撥水性能がフッ素系撥水剤のそれと比べ低いことから,基本的な撥水性能の底上げを目標とし,従来品よりも水を弾く高分子構造の最適化などいくつかの課題の改善に取り組んでいる。本文では,明成化学工業社が開発したメイシールドP-350Kの特長について,生地の種類に由来する撥水性能の差,帯電防止剤併用時の撥水性能低下に関する課題を中心に述べ,加工時の製品の分散安定性についても結果を紹介した。さらに,フッ素系撥水剤と比較した場合,滑脱抵抗力,水の弾き,耐水圧に対して同社の取り組みを紹介した。

シソーラス用語： *防水材料 ,  撥水加工 ,  繊維製品 ,  フッ素化重合体 ,  撥水 ,  分子構造 ,  構造最適化 ,  帯電防止剤 ,  安定性
準シソーラス用語： フッ素系高分子 ,  高分子構造 ,  分散安定性 ,  *撥水剤 ,  撥水性

分類 (1件)： 仕上げ  (YM06030F)

引用文献 (4件)：

• Yamabe. M., Matsuo. M. Journal of Synthetic Organic Chemistry 1976, 45, 526-535.
• National Center for Computational Toxicology US EPA, Draft Risk Assessment of The Potential Human Effects Associated With Exposure To Perfluorooctanoic Acid And Its Salts. 2005
• http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pubs/stewardship/index.html
• Stephen. L. J., Charles. M. A. Letter Inviting Participation in the PFOA Stewardship Program, 2006

タイトルに関連する用語 (3件)： フッ素 ,  撥水剤 ,  開発