抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,自治体レベルで行われる都市づくりの国際的な技術移転に関し,横浜市による都市間協力事業にみられる実践上の課題について報告した。先ず,本研究では,都市計画分野の国際協力の新たな傾向として,自治体レベルでの都市づくりの技術移転が行われるようになってきており,そうした技術移転を行っていく上での課題を,主に実施枠組みに着目して明らかにすることを目的とすること等を報告した。次に,JICAによる都市計画分野の技術移転の動向,1980年代の「横浜市-ペナン市技術職員交流事業」,セベランプライ市と横浜市の技術交流事業について報告した。最後に,都市計画分野における国際協力事業の変遷および事例を整理分析し,1)都市づくりをテーマに含む自治体レベルの事業が増えていること,2)地元の専門職員の存在,およびステークホルダーである地元の人々の組織化が計画の事業化とその実現に重要な役割を果たしていたこと,3)都市間協働体制をいかに構築し,機能させ,実践の土台を築けるかが課題となっていること等を報告した。