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J-GLOBAL ID:201702266292564412   整理番号:17A0010107

LC-MS/MSによる河川水中農薬分析におけるマトリックス効果

Matrix Effects Observed during the Analysis of Pesticides in River Water by LC-MS/MS
著者 (2件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 191-201  発行年: 2016年12月15日 
JST資料番号: L1101A  ISSN: 0917-2408  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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LC-MS/MSによる環境試料中の有機化合物の定量分析ではマトリックス効果への対処が重要課題となっている。そこで本研究では,LC-MS/MSによる河川水中農薬の多成分一斉分析におけるマトリックス効果の特性を明らかにし,各種対処法の適用条件を検討した。PCI法は,分離条件を変更した場合の農薬のマトリックス効果の変化を推察することができ,その変化は農薬によって大きく異なることがわかった。採取場所や時季の異なる試料ではマトリックス効果の度合いが異なること,また希釈法について検討したところ,30~50%のイオン化抑制を示す試料液は5倍希釈することにより10%未満の抑制にできることが確認された。さらに試料水の固相抽出操作を非酸性下で行うとイオン化抑制は減少し,添加回収試験も良好な結果が得られたが,非酸性下で固相に保持されないあるいは分解される農薬には適用できないことがわかった。以上から,安定同位体標識化合物による内標準法では,内部標準物質の選択の際には物質の保持時間とマトリックス効果の受け易さの検討が必要であること,河川水試料へのマトリックスマッチング法の適用は困難であること,また試料水の固相抽出時でのpHは対象物質に応じた調整が重要であること等が示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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水中の汚染物質の各種分析  ,  農薬 
引用文献 (38件):
  • 1) ゴルフ場で使用される農薬の水質汚濁の防止に係る暫定指導指針(平成2 年5 月24日環水土第77号 最終改正平成25年6 月18 日環水大土発第1306181号) 別添,92-98(2013)
  • 2) 水質管理目標設定項目の検査方法(平成15年10月10日健水発第 1010001号 最終改正平成28年3 月30日)厚生労働省健康局水道課,85-106(2016)
  • 3) 水質汚濁に係る環境基準について(昭和46年12月28日環境庁告 示第59号 最終改正 平成26年11月17日環境省告示126号)付表12
  • 4) 食品の残留する農薬,飼料添加物又は動物用医薬品の成分で ある物質の試験法について(平成17年1 月24日食安基発第0124001号 最終改正平成28年4 月4 日生食発0404第5 号)厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知 別添
  • 5) Taylor, P.J.: Matrix effects: The Achilles heel of quantitative high-performance liquid chromatography-electrospray-tandem mass spectrometry. Clin. Biochem., 38, 328-334 (2005)
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