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J-GLOBAL ID：201702266383605839   整理番号：17A1837166

日本列島南海沿岸部の深部地下水特性

著者 (3件)： 丸井敦尚 (産業技術総合研) ,  小野昌彦 (産業技術総合研) ,  町田功 (産業技術総合研)
資料名： 地下水技術  (Journal of Ground Water Technology)
巻： 58  号： 3/4  ページ： 23-28  発行年： 2017年03月25日 
JST資料番号： S0019A  ISSN： 0916-4154  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水循環基本法が成立し,水循環基本計画が策定されつつある現在,「水」とりわけ「地下水」に関する関心が高く,重要性も認識されている。温暖化が進み,気候が安定しない中,地下水は環境因子として,資源として安定性を評価されている。近年では,数多くの自然災害に見舞われ,地下水の需要とともにその科学的な特性が重要視されている。本研究では,日本列島の南海部沿岸域に焦点を当てて,深部の地下水特性(水質と同位体組成)に着目して,これを明らかにすることを目的とした。研究協力を得られた地点の観測井等から採取された地下水を分析した。分析項目は,溶存イオン,酸素・水素安定同位体比,放射性炭素同位体である。分析データは,表題にあるように,日本列島の南海沿岸部の深部地下水データ,ならびに参考として,東京と新潟平野のデータを加えた。一般に,深部ほど年代の大きい地下水が存在するが,後背山地との距離が小さく,奥行きのない平野では,地下水の滞留時間も小さくなるという興味深い事象が存在した。

シソーラス用語： *地下水 ,  法規 ,  計画 ,  因子 ,  水資源 ,  *特性 ,  水質 ,  同位体存在比 ,  観測井 ,  イオン ,  溶存成分 ,  水素 ,  炭素同位体 ,  放射性同位体 ,  *沿岸帯 ,  *日本 ,  *島 ,  環境因子 ,  酸素安定同位体比 ,  水循環基本計画 ,  溶存イオン ,  *深層地下水
準シソーラス用語： *深部地下水 ,  水循環基本法 ,  水素安定同位体比 ,  地下水特性 ,  *日本列島南海沿岸部 ,  放射性炭素同位体

分類 (2件)： 地下水学  (DC07040Y) ,  地下水流  (RC10060Q)

引用文献 (6件)：

• 国立天文台編(2015)理科年表 海水の含有元素濃度、982-983.
• 奥山康子、佐々木宗健、村岡洋文、金子信行、徂徠正夫(2008):CO2帯水層貯留での「地層水」の役割と我が国でのCO2地化学トラッピングへの適用性、地学雑誌117(4)、768-781
• Ikawa, R., Machida, I., Koshigai, M., Nishizaki, S. and Marui, A. (2014) : Coastal aquifer system in late Pleistocene to Holocene deposits at Horonobe in Hokkaido, Japan. Hydrogeology Journal, 22, 987-1002,
• DOI 10.1007/s10040-014-1106-4.Ingerson, E. and Perason F. J. (1964): Estimation of age and rate of motion of ground water by the 14C method. Recent Researches in the Fields of Hydrosphere, Atmosphere and Nuclear Chemistry, 263-283.
• 丸井敦尚(2014):首都圏の深層地下水、地学雑誌 123(2)、172-181

タイトルに関連する用語 (3件)： 日本列島 ,  沿岸部 ,  深部地下水