抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,食用米の需要低下等により新規需要米の生産が急速に増加している。新規需要米の過半数を占める飼料用米は,イネの籾または玄米を鶏,豚,牛の濃厚飼料として給与する。2番目に多いWCS(ホールクロップサイレージ)用稲は,イネの穂・茎葉を全て細かく刻んで密封し,発酵させて牛の粗飼料となる。このWCS用稲に関する新技術を報告する。これを微細断技術とよび,WCS用稲の収穫調製から牛への給与まで中山間地域を中心とした現地実証試験を経て実用化し,対応する汎用型微細断飼料収穫機は,平成28年6月に市販化となった。微細断技術は,高糖分・高消化性稲を,理論切断長6mmまたは11mmまで微細断しながら収穫し,酢酸生成型乳酸菌を組み合わせて,稲WCSの密度および発酵品質を向上する技術である。慣行の専用収穫機体系では圃場にて収穫機とラッピングマシンにより圃場で調製し大型トラックで輸送し飼料基地や牧場などへ輸送する。新技術では,汎用型微細断収穫機により収穫後小型トラックで飼料基地に高密度輸送しロールベール調製を行う。コスト比較では,新技術のほうが低コストであった。