抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標題連載論文ではネットワーク上を流れるパケットを直接扱うツールの自作と,ネットワークの仕組みの解説を行っている。本論文では,ネットワーク・パケットを保存するための次世代フォーマットPcapNGのオプション領域を利用し,コメントなどの付加情報を追加する方法を説明した。PcapNGのオプション領域はオプション種別を判断するオプション・コード,オプション長,オプション値の繰り返しで最後にオプション・コード0,オプション長0で終端する構造をとる。まず,ネットワーク解析ソフトウェアWiresharkでオプション付きのPcapNGファイルを生成し,入力したコメントがどのように格納されているのかを示した。次に,第20回(2017年3月号)では本連載で作成しているパケット・ライブラリに,pkktoolsからPcapNGフォーマットの読み書きの機能を移植したので,その出力処理にコメント挿入機能を追加する方法を述べた。また,前記機能を用いてPcapNGファイル中のパケットにコメントを加える,コメント挿入フィルタを作成した。このようにオプション領域は付加情報の追加領域として様々な用途が考えられ,ツールを自作することでフォーマットの機能を有効活用できることを示した。