抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,人感センサを用いた照明や空調の省エネ制御が当たり前のものとなり,ビルの天井には数m間隔でセンサが取り付けられ,センサ内蔵の製品もある。さらに,それらの機器はネットワーク化され,遠隔制御可能となっている。現状では,単に人の所在を検知する目的で人感センサが使われているが,それらセンサが通行する人の数や方向を計測し,ネットワーク経由でデータを収集すれば,ビル全体の人流が把握できる。そして,より効率的な設備制御だけでなく,人流情報を利用した防犯・防災,空間利用計画,効率的な接客サービスなどに応用できる。このような人感センサから構成されるセンサネットワークを用いた人流計測システムを実現するため,センサノードとして,安価でプライバシーの問題がない赤外線センサを利用する。複数人が横並びで通行できる廊下において人数と通行方向を判定するため,複数の焦電型赤外線センサを用いる方式と,サーモパイルアレイセンサと焦電型赤外線センサを組み合わせる方式を提案する。通路方向と直交する領域を通過する通行を判定するよう,センサを天井に取り付け検知範囲を設定する。各々のセンサ信号から,歩行者の人数,方向,速度に関する情報を含む特徴量を抽出し,機械学習により判定する。提案方式と種々の通行動作に対するデータを用いて学習した結果について報告する。(著者抄録)