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J-GLOBAL ID：201702267174690865   整理番号：17A0521758

バヒアグラス(Paspalum notatum)草地上にイタリアンライグラス(Lolium multiflorum)散播後出現した発芽密集地に関する考察

著者 (3件)： 山田明央 (農研機構 九州沖縄農業研究セ) ,  山田明央 (農研機構 東北農業研究セ) ,  川島知之 (宮崎大 農)
資料名： 日本暖地畜産学会報  (Journal of Warm Regional Society of Animal Science, Japan)
巻： 60  号： 1  ページ： 43-45  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： L2633A  ISSN： 2185-081X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バヒアグラス主体草地上にイタリアンライグラスを追播した際に生じた発芽密集地について調査し,その出現原因を検討するとともに,効率的なイタリアンライグラスのウインターオーバーシーディングによる導入について考察した。調査した24aの放牧地内に出現したイタリアンライグラス発芽密集地は67個所,播種した種子の1000粒重を4.9gとすると,発芽密集地に集積された種子重量は259.0gと推定され,密集地1個所を出現させる種子量は半径49.6cmの円内に播種された種子量に相当した。出現した発芽密集地にはアリの巣穴が同時に観察され,草地を生活圏として種子を餌とするクロナガアリの関与が推察された。イタリアンライグラスのウインターオーバーシーディングでは,昆虫による種子の採集と採食による影響を考慮して播種期を選定することにより,種子のロスと空間的不均一化を抑制することができると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *イタリアンライグラス ,  *バヒアグラス ,  *核形成 ,  *発芽 ,  放牧 ,  播種 ,  重量 ,  栽培管理 ,  牧草地 ,  種子重量 ,  草地管理 ,  アリ科 ,  飼育管理 ,  ハチ目 ,  無脊椎動物
準シソーラス用語： アリ ,  シーディング ,  *ウインターオーバーシーディング ,  クロナガアリ ,  *発芽密集地 ,  放牧草地

分類 (2件)： 家畜の飼養一般  (FD02010N) ,  飼料作物,草地  (FC03050J)

引用文献 (10件)：

• 安部拓也.1971.草地に生息する4 種アリ間の食物分\n配について.I食物とその採集行動. 日本生態学\n会誌, 20: 219-230.
• 池尻明彦・斎藤 寛・藤本和正・島村伸吾・秋友一郎.\n2001.シバ草地における周年生産向上技術(第2\n報)-寒地型牧草の追播による冬期牧養力向上技\n術-.山口県畜産試験場報告, 17: 109-114.
• 市原 実・鈴木智子・山下雅幸・澤田 均・石田義樹・\n木田揚一・浅井元朗.2008. 大規模集約化圃場の\n圃場内部とあぜにおけるネズミムギ種子捕食率\nおよび種子捕食者の推定. 日本生態学会全国大会\n講演要旨[ 引用2015 年10 月13 日]. URL: http://\nwww.esj.ne.jp/meeting/abst/55/P1-04.html
• 岡本恭二・手島道明.1979.草地に表面播種された\n牧草種子及びその幼苗の昆虫類による食害につ\nて. 九州農業研究, 41: 160.
• Onoyama T. 1982. Foraging behavior of the harvester\nant Messor acicultus, with special reference\nto foraging sites and diel activity of individual\nants. Japanese Journal of Ecology, 32: 453-461.

タイトルに関連する用語 (7件)： バヒアグラス ,  Paspalum ,  草地 ,  イタリアンライグラス ,  Lolium ,  散播 ,  発芽