ミトコンドリア摂取と光線力学治療強化のための特徴的なトリフェニルホスホニウム誘導体

HU Zhang; SIM Ying; KON Oi Lian; NG Wai Har; RIBEIRO Antonio J. M.; RAMOS Maria J.; FERNANDES Pedro A.; GANGULY Rakesh; XING Bengang; GARCIA Felipe; YEOW Edwin K. L.

文献

J-GLOBAL ID：201702267181517271 整理番号：17A0626581

ミトコンドリア摂取と光線力学治療強化のための特徴的なトリフェニルホスホニウム誘導体

Unique Triphenylphosphonium Derivatives for Enhanced Mitochondrial Uptake and Photodynamic Therapy

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資料名：
巻： 28 号： 2 ページ： 590-599 発行年： 2017年02月
JST資料番号： W0169A ISSN： 1043-1802 CODEN： BCCHES 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

トリフェニルホスホニウムカチオン(TPP⁺)は市販のホスフィン試薬を用いて容易に合成され,ミトコンドリアを標的とする薬物担体として用いられているが,本研究はTPP⁺の作用を強化した誘導体に関するものである。実験およびコンピュータ研究によって,TPP⁺のフェニル環の種々な位置をメチル置換することにより得られるメチル官能誘導体(T^*PP⁺)がカチオン疎水性および溶媒接近表面積の両方を増加させ,疎水環境におけるこの化合物の分配性を改良し,ミトコンドリアにおける担体搭載物の蓄積性を促進することを示した。特にT^*PP⁺の一つである化合物5はHeLaおよびFU97細胞における複合ヘキサクロロフルオレセインのミトコンドリア摂取を顕著に促進し,光線照射に及ぼす光線力学的治療効果を倍増させるこを示した。本研究で開発されたこの脂溶性カチオンは抗がん性プロドラッグ(例:ドキソルビシン)や抗酸化剤(例:ユビキノン)のような他の治療薬剤のドラッグデリバリー担体としても優れていることを示した。

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腫ようの薬物療法 , 製剤一般

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