抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用する分散電源が大量に配電系統に接続され,配電線の電圧が大きく高速に変動することが懸念されている。従来の電圧調整装置(SVR)は,機械式のタップ切換で電圧調整を行うので,動作が遅く頻繁な切換ができない。タップ切換をサイリスタで行う自動電圧調整装置(TVR)は,動作は早いが連続的なタップ切換を行うことができない。本稿では,配電線の高速電圧変動に対応するために無効電力で電圧調整を行う高圧配電線用STATCOMを製品化した。STATCOMは,インバータによって無効電力を連続的かつ高速に制御する装置である。IGBTを用いてインバータを構成することにより,TVRよりも早い応答が可能であり,無段階に電圧調整ができる。本製品は,配電線用に特化した小型・軽量の制御容量300kVAである。インバータは,単機容量75kVAの4機並列構成で,300kVAの変圧器を介して配電線に接続される。