抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アクリル系ゴムの微小粒子に,塩化ビニルをグラフト共重合することにより得られる新規塩化ビニル系透明樹脂について報告する。従来は透明性を得るために,アクリル系ゴムの屈折率を塩化ビニル系成分に調整することが行われており,そのためアクリル系ゴムの柔軟性を損ね,耐衝撃性も低下する。また,塩化ビニル系樹脂の耐候性で添加型の改質剤においても,透明性を発現させるために,同様に屈折率を調整することが行われており,耐衝撃性が低下する。本件では,乳化重合によるアクリル系ゴムの微小粒子に,引き続き乳化重合で塩化ビニルをグラフト共重合することにより,屈折率を調整することなく透明性が得られることを見出した。そのため,屈折率調整によるアクリル系ゴムの柔軟性を損なうことがなく,耐候性も良く,透明性と耐衝撃性を両立できることがわかった。これらの結果について報告する。(著者抄録)