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J-GLOBAL ID：201702267739574966   整理番号：17A1894604

電気防食下におけるコンクリート中鉄筋の復極量と防食効果に関する基礎的検討

著者 (4件)： 大谷俊介 ((株)ナカボーテック 技術開発センター) ,  Caronge Muhammad Akbar ,  山本大介 (九州大学大学院 工学研究院) ,  濱田秀則 (九州大学大学院 工学研究院)
資料名： コンクリート工学論文集(Web)  (Concrete Research and Technology (Web))
巻： 28  ページ： 25-33(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0413A  ISSN： 2186-2745  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コンクリート中鋼材に対する電気防食は,鋼材電位を卑側に分極させることによる腐食電流の低減のほか,鋼材表面近傍のOH^-イオンの生成によるpH上昇と塩化物イオン濃度の減少などの副次的効果を発揮する防食法である。しかし,コンクリート中の鋼材への電気防食の適用の歴史は浅く,防食効果の正確な評価法も確立されているとは言い難い。そこで本研究では,塩化物イオン濃度が異なるコンクリート試験体中の鋼材に対して25mV,50mV,100mVの復極量を維持するように電流値を設定した電気防食を行い,鋼材の腐食速度をもとに防食効果を検討した。その結果,いずれの復極量においても通電時の鋼材の腐食速度は不動態状態である1.0mA/m²程度にまで低下したことから,電気防食基準である100mVを下回る復極量を設定して通電しても腐食速度は低減することを確認できた。(著者抄録)

シソーラス用語： *鉄筋コンクリート ,  *鉄筋 ,  *電気防食 ,  アニオン ,  濃度 ,  pH【水素イオン指数】 ,  減極 ,  腐食速度 ,  塩化物イオン ,  塩化物イオン濃度 ,  速度
準シソーラス用語： 復極

著者キーワード (9件)： 鉄筋コンクリート ,  電気防食 ,  復極量 ,  鋼材の腐食速度 ,  防食基準 ,  Reinforced Concrete ,  Cathodic Protection ,  Depolarization Value Management ,  Corrosion Rate

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  防食  (WB03040M)

引用文献 (11件)：

• 1) 土木学会:コンクリートライブラリー107電気化学的防食工法 設計施工指針(案),pp.53-54,2001
• 2) 日本コンクリート工学協会:コンクリート構造物の電気防食研究委員会報告書,pp.9-15,1994
• 3) 日本コンクリート工学協会:コンクリート構造物の電気防食研究委員会実験報告書,pp.20-21,1995
• 4) 大谷俊介,小林浩之,若林徹,望月紀保:鋼材表面の環境改善を考慮した電気防食試験,コンクリート工学年次論文集,Vol.34,No.1,pp.1030-1035,2012
• 5) 望月紀保:コンクリート中鉄筋のカソード防食について,材料と環境,59,pp.121-128,2010

タイトルに関連する用語 (5件)： 電気防食 ,  コンクリート ,  鉄筋 ,  防食効果 ,  基礎的検討