抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大阪市の馬蹄形暗渠における管更生工法を用いた更生工事の事例を紹介する。大阪市では,標準的耐用年数50年を経過した下水管渠が1500kmにのぼり全体の30%を占め,平成27年度までに775kmの管渠の改築更新を実施し,開削工法が487kmで更新工法が288kmである。本市西成区の津守下水処理場は昭和15年に供用開始したもので,対象とする馬蹄暗渠は大正8年に築造されたRC製で,80年以上を経過し老朽化が著しいものであった。当該地域は繁華街のため深夜の夜間工事となり,準幹線のため下水を流しながらの施工となった。工法は,らせん嵌合式の製管工法「SPR工法」を採用した。これは既設管渠内に帯状体の更生材を製管機でらせん状に巻いて製管するもので,既設管渠との間隙に裏込め材を充填する。本工法の特徴は,作業に支障のない水量なら通水しながら施工でき,管路勾配の調整は裏込め材の浮力を利用して調整する。この施工区間は370m長の区間であった。