抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ネットワークに接続された計算機に処理を分散配置し,安価に高性能な計算資源を獲得するための分散処理技術として,グリッドコンピューティングが知られている。グリッドコンピューティングの中でも,インターネットに接続された計算機を計算資源に利用するものを,エクスターナルグリッドと呼ぶ。インターネットに接続された計算機は無数に存在し,エクスターナルグリッドの利用者は,実質無制限に計算資源を獲得できる。しかし,インターネットに接続された計算機の所有者の中には,不正行為を働こうとする者がいる。このような悪意のある所有者による,エクスターナルグリッドに対する不正行為のリスクを低減する諸技術として,我々はセキュアプロセッシングの研究を行っている。同時に,エクスターナルグリッドを高速化する手法も幾つか提案し,その内の一つに網羅法がある。この網羅法は,安定したエクスターナルグリッドの高速化を実現できるが,計算に参加する計算機の利用数が著しく増加し,エクスターナルグリッドの安全性を低下させる原因となっている。本稿の目的は,網羅法に比べて安全性の高いエクスターナルグリッドの高速化を実現することである。到達目標として,網羅法による網羅法の欠点を補った,エクスターナルグリッドに対する新たな高速化手法を提案する。更に,先行研究で提案された高速化手法と比較して,本稿での提案手法の性能の比較・評価を行い,エクスターナルグリッドの性能向上に寄与することを示す。(著者抄録)