文献

J-GLOBAL ID：201702268297806604   整理番号：17A0576182

コーラとしての建築へ-ル・コルビュジエの《国立西洋美術館》-

Toward a Choral Architecture-《National Western Museum》 by Le Corbusier

著者 (1件)： 加藤道夫 (東大 大学院総合文化研究科)
資料名： 図学研究  (Journal of Graphic Science of Japan)
号： 152  ページ： 5-12  発行年： 2017年04月 
JST資料番号： X0064A  ISSN： 0387-5512  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： これまでの研究で筆者は,ル・コルビュジエの《ロンシャンの礼拝堂》を,彼が形成期に訪れたアテネのアクロポリスと関連付け,次のように位置づけた。それは,アクロポリスの普遍性に圧倒されつつ嗅ぎ取った〈死のイメージ〉の克服過程,すなわち絵画制作を通じた〈女性イメージ〉による〈死のイメージ〉の統合の建築的反映である。本研究では,彼の日本唯一の建築作品である《国立西洋美術館》を取り上げ,次のように位置づけることができた。それは,彼が確立したプロトタイプに託した美術館の普遍的原理が現前する記憶の場であるだけでなく,美術館というコンテクストを超えて異種のイメージが外部から召喚・内化される想起の場でもあった。そこでは,受容された断片的なイメージ群が星座のように互いに関連付けられ,一つの建築へと収斂した。要約するなら,同美術館は,断片的イメージを受容し一つの星座を生成する母体,すなわちコーラとして機能した。(著者抄録)

シソーラス用語： *建築設計 ,  *美術館 ,  礼拝堂 ,  知覚 ,  死 ,  建築家 ,  *絵画 ,  プロトタイプ ,  星団 ,  美学 ,  女性 ,  日本 ,  建築物 ,  記憶
準シソーラス用語： ル・コルビュジェ ,  ロンシャンの礼拝堂 ,  建築作品 ,  *国立西洋美術館 ,  死のイメージ ,  星座

分類 (3件)： 建築設計,建築家,建築史  (RB04000W) ,  教育施設,文化施設,宗教建築  (RB05050G) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

タイトルに関連する用語 (4件)： コーラ ,  建築 ,  ル・コルビュジエ ,  国立西洋美術館