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J-GLOBAL ID：201702268511364998   整理番号：17A0003911

光ファイバネットワークを利用した地殻変動および津波計測

著者 (3件)： 中沢正隆 (東北大 電通研) ,  吉田真人 (東北大 電通研) ,  葛西恵介 (東北大 電通研)
資料名： 光技術コンタクト  (Optical and Electro-Optical Engineering Contact)
巻： 54  号： 12  ページ： 22-31  発行年： 2016年12月20日 
JST資料番号： S0624A  ISSN： 0913-7289  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近GPS観則網で火山噴火の予兆的マグマ移動など多くの地殻変動が捉えられている。しかし,観測には,位置変化が少なくとも数cmも必要である。一方,レーザ干渉歪み計測法では,空間分解能が高い。この計測法には,周波数安定化レーザが必要であることから,このレーザを開発し,重力加速度計測や津波計測への応用を検討している。特に,光ファイバネットワークに基づく地殻変動計測システムの構築を目指している。本論文では,周波数安定化ファイバレーザ,これを用いた重力加速度計測やレーザ津波計測,面的な地殻変動計測システムの概要を紹介した。光干渉計を用いた加速度計測を説明し,エルビウムファイバレーザの津波計測への応用を述べた。また,光ファイバネットワークを用いた津波計測システムの特徴を説明した。津波計では,鋭い透過スペクトルを有するファイバリング共振器を利用することで,180μmの高い空間分解能で水位変化を計測できることを指摘した。

シソーラス用語： *通信網 ,  *光ファイバ ,  光通信 ,  *地殻変動 ,  *地震観測 ,  *津波 ,  光ファイバセンサ ,  *ファイバレーザ ,  リング共振器 ,  周波数安定化 ,  計測システム ,  光干渉法 ,  空間分解能 ,  干渉計 ,  歪測定 ,  加速度計 ,  エルビウム ,  ドーピング
準シソーラス用語： エルビウムドープドファイバ ,  レーザ干渉法 ,  *光ファイバネットワーク ,  地殻変動観測

分類 (2件)： 光導波路,光ファイバ,繊維光学  (BD06030H) ,  地震学一般  (DC03020A)

引用文献 (18件)：

• 文部科学省災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の推進について (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu6/toushin/1341559.htm)
• 萩原尊礼,山田重平:“室戸岬で行った水管傾斜計による土地傾斜変化の観測,”地震研究所研究速報 5,pp.179-185,(1947).
• 松本浩幸,林豊,金田義行:“海底津波計のリアルタイム観測データに含まれる水圧擾乱の特性,”土木学会論文集B2(海岸工学)68,pp.I_391-I_395,(2012).
• 神沼克伊:“超伝導重力計で地球の変形を測る,”総研大ジャーナル 0,pp.18-23,(2001).
• Y.Hatanaka:“Enhancement of continuous GPS networks as geoscientific sensors: Resolving signal/noise of GPS observable,”J.Geod.Soc.Jpn.52,pp.1-19,(2006).

タイトルに関連する用語 (4件)： 光ファイバネットワーク ,  地殻変動 ,  津波 ,  計測