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J-GLOBAL ID:201702269009174278   整理番号:17A0385936

無水オクチル-グルコシドの電場および磁場誘起によるラメラから等方性への相転移

Anhydrous octyl-glucoside phase transition from lamellar to isotropic induced by electric and magnetic fields
著者 (5件):
資料名:
巻: 146  号:ページ: 084702-084702-8  発行年: 2017年02月28日 
JST資料番号: C0275A  ISSN: 0021-9606  CODEN: JCPSA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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無水オクチル-b-D-グルコシド(βOG)および鎖のα-位置が部分的に重水素標識化されたβOG-d2の1:1混合試料のサーモトロピックラメラ相を静的重水素核磁気共鳴(2HNMR)法(磁場強度B=7.05T)により観測した。電場が存在しない場合,混合物の2H NMRスペクトルは典型的な四重極二重線を与え,配向ラメラ相を示す。透明化温度112°C以上の加熱によりこの分裂は消失して等方相の単一線となった。85°C,磁場および電場の同時印加(E=0.4MV/m)によって,磁場に垂直または平行に方向を規定したラメラ相は二重線から単一線に変化し,いずれの実験配置においても時間と共に最初の二重線が回復した。これは電場または磁場誘起によるラメラ相から等方相への相転移および時間と共にラメラ相への回復が生じる事を示す。さらに,これらの相転移に伴って過渡電流が生じた。水クラスタへの電場印加の計算機シミュレーションでも同様の観測がされた。場強度の増大に伴って水クラスタは歪み,水素結合が弱まって場強度の閾値を超えると構造破壊が生じた。従って観測された場誘起転移がβOGラメラ相組織の場誘起構造変化に起因し,ジュール熱が原因ではないことを示唆した。(翻訳著者抄録)
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